Vistaで5万9800円のモバイルノート
日本ヒューレット・パッカードは2008年5月21日，携帯型ノート・パソコン「HP 2133 Mini-Note PC」を発表した。HP Miniには2モデルを用意する。価格は5万9850円から。「Eee PC」は、パソコンの新しいカテゴリを作ったが、「HP Mini」はそれを確実な流れにし、さらに性能のニーズに応えたマシンに仕上がっている。他メーカーが追随するのは時間の問題になりそうだ。
「Eee PC」の価格で「メインマシン」の位置を狙う野心
HP Miniは，大きさや価格を見ると，台湾ASUSTeK Computer社の「Eee PC」と同じULCPC（超低価格パソコン）に位置付けられる製品である。
しかしその中身はかなり違い、「メイン・マシンとして利用できること」をコンセプトにしている。メイン・マシンとして利用するための機能として、（１）Windows Vistaを採用している、（２）ハード・ディスクを採用している、（３）大型英字キーボードを搭載（17.5mm×17.5mm）している。
8.9型で1280×768ドットの液晶ディスプレイを搭載し、下位モデルでも1Gバイトのメイン・メモリー、120Gバイトのハード・ディスクを搭載していて、メインマシンとして十分に使えるスペックになっている。コンセプトどおりの「持ち運べるメインマシン」として、ULCPC（超低価格パソコン）カテゴリを細分化し、「Eee PC」の強力なライバルになりそうだ。
なぜ英語キーボードか？
携帯型ノート・パソコンでは，キーの数が多い日本語キーボードはキー・ピッチが小さくなる問題がある。
また、国内ユーザーの多くは，かな入力ではなくローマ字入力を使っているため、日本語キーボードのメリットが少ない。そのため操作性の観点から英語キーボードはメリットが高い。
モバイルPCとしてのスペックは？
モバイル環境に最適な、軽量でキズに強くかつ美しいフルアルミ筐体を採用している。また、無線LAN搭載、Bluetooth? 搭載モデルも用意し、ステレオスピーカ、マイクを標準搭載。ウェブカメラ搭載モデルも選択可能である。バッテリは、3セルバッテリ（約2時間15分）と6セルバッテリ（約4時間30分）の2つのバッテリを準備。ハイエンドのモデルには3セル、6セル両方のバッテリが付属する。そして、落下や振動を検知して、ハードディスクドライブを衝撃から守る「HP 3D ドライブガード」を標準搭載。
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