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パソコンの利用歴が長い人にとって、画面の右下に表示される時刻が次第に不正確になるのを経験したことがあると思います。特に職場は複数台のパソコンがあるので、各々のパソコンの時刻が目に見えてずれていくのがわかったものです。
ところが最近はそういった光景があまり見られなくなりました。これには理由があります。
パソコンをインターネットに常時接続するようになったことで、定期的にNTP(Network Time Protocol)サーバーに接続して時刻を合わせることができるようになったのです。また、WindowsXPからはその機能が標準で備わりました。
下図の例のように、いつ時刻合わせできたか、次回はいつの予定かがわかるようになっています。
上記の設定画面は、デスクトップ画面の右下にある時刻をダブルクリックして時刻設定画面を表示し、「インターネット時刻」タブをクリックすると表示されます。WindowsXPの標準では上図の例のように、米Microsoft社が設置しているNTPサーバー「time.windows.com」が設定されています。
このNTPサーバーは世界中からアクセスされるためビジー状態になることが多く、それを配慮して1週間に1回アクセスする設定になっています。それでもビジー状態のタイミングなった場合は次週の接続に回されてしまいます。それでも、時刻をあまり気にしないユーザーにとってはその程度十分使用に耐えます。
しかし、ネット通販業を営んでいて、客先とのメール送受信の時刻に注意しなければならない場合などは、もっと正確なNTPサーバーである独立行政法人・情報通信研究機構の「ntp.nict.jp」に設定変更するほうがよいでしょう。